2地域居住(いつかどこかの島へ)
地方の自治体が団塊世代の移住促進策を展開しているが、団塊消費研究所の「団塊世代の力を地域に!(1)」という記事によると、アンケートの数字に表れたほど、IターンやUターンは起こらないという。
ただ、都会と田舎の両方に住むいわゆる「2地域居住」は、その可能性があるという。
この記事を読んで、「おそらくそうだろう」と思った。
数ヶ月前だったか、「ふるさと回帰フェア」というイベントが東京は大手町で開催された。
行くと、北は北海道から南は沖縄まで、地方自治体のブースが所狭しと並んでいる。
ブースでは地域の案内をしていたり、特産品を販売したり、抽選で地域の物産を振る舞ったりと、なかなかの力の入れようであった。
私は、団塊の世代ではないのだが(それよりずっと若輩なのだが)、なんとなく「2地域居住」を考えている。
ただし、私は地方に住んだことがない。
私の祖父母4人はみんな東京に住んでいて、子供の頃から田舎もなかった。(いわゆる生粋の「東京っ子」である。)
だからこそ、自然のいっぱいある田舎に憧れているのかもしれない。
小学校の頃などは、友達が夏休みに祖父母のいる田舎に帰って、海や山で真っ黒に日焼けして東京に戻ってくる。なんともうらやましかった。
そんな私が地方を知るようになったのは、もう30をすぎた頃からである。そして、いつの間にか、仕事で全国各地を歩き回り、東京にいる時間よりも地方を歩いている時間の方が多いほどになっていた。
(だから、最近問題になっている地域格差については、肌身でそれを実感している。とにもかくにも、ここ数年の変化はすさまじい。初めは次々と起こる出来事にただただ驚いていたが、そのうち、「これは生存権の確保、憲法の基本的人権に関わる問題ではないか」とさえ感じている。)
話が少しそれてしまった。
ところで、島の研究会の知人で八丈島に移住した(団塊の世代あたりだろうか)ご夫妻がいる。
ご主人のオフィスは東京の副都心にあり、平日は単身赴任で週末だけ八丈島に帰られている。
その方と瀬戸内海の小さな島の小さなお風呂で「島に住む」ということについて話をしたことがある。
その方から「島に住む気はないの」と聞かれた。
私の答えは、どっちつかずである。
「今のところ東京を離れる勇気はないんですけど、2地域居住は考えています。都会と田舎、両方がよくて。」と、誠に身勝手な答えである。
すると、「それでいいよ。人それぞれだから、無理しない方がいい。」と言ってれた。
この会話の後、頭の中では2地域居住がますます現実的になった。
しかし、さて実際に2地域居住をするとなると、まさに難題山積である。
交通費など費用が色々かかる、家の維持管理は大変そう、それからなによりも、地方で移動がうまくできそうもない。
地方では公共交通による生活がなかなか成り立たないのである。
ふるさと回帰フェアである自治体の担当者に
「地方でいつも困るのは、車がないと移動がうまくできないことですよね。バスなどは、1時間に1本とかですし、カーシェアリングなど、何か施策があれば、2地域居住は可能なのですが、それには、いったいいくらぐらいかかるのでしょうか。」と聞くと、
「いや。今日は勉強になりました。いいことを聞いた。」と感謝された。
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コメント
ぴろろさま。コメントどうもありがとうございました!確かに、旅で訪れるのとそこに住むのは全くちがいっていますよね。私の2地域居住はいったいいつになることやら・・・・です。
南の島の海が見える木の部屋で、のんびりしたいし、東京の生活から離れたくもない・・・。
せめてスギ花粉の季節は、どこか花粉のない島で楽に暮らしたいと思うこのごろです。
投稿: sea33889 | 2007年3月11日 (日) 15時51分
はじめまして。
「2地域居住」という言葉を初めて聞きました。でも、なんとなく甘い言葉ですね。私もあこがれます。でも、実際は、私たちにとっては、1地域の住居探しもままならない状況ですので、夢のまた夢の話です。
一時期は「老後沖縄で暮らそう」と主人が言っていましたが、最近では沖縄の「お」の字も言わなくなりました。それほど、家探しは大変でお金もかかるということが身にしみてわかってきたようです。
住む地域は、健康面にも大きく作用すると言いますから、慎重になってしまいますよね。自分に合う地域を発見するのって難しいです。
投稿: ぴろろ | 2007年3月10日 (土) 14時04分